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ベートーベン

年末になると、各地の合唱団によりベートーべンの9番目にして最後の交響曲であるベートーベンの「第九」が歌われますね。テレビでもよく聞くようになりました。

日本で年末に第九が頻繁に演奏されるようになった背景には、戦後まもない1940年代後半、オーケストラの収入が少なくて、楽団員の年末年始の生活に困る現状を改善したいと、合唱団も含めて演奏に参加するメンバーが多く、当時(クラシックの演奏の中では)「必ず(客が)入る曲目」であった第九を日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が年末に演奏するようになり、それを定例としたことが発端とされています。第4楽章の主題は『歓喜の歌』としても親しまれ、歌詞にはドイツの詩人、思想家、ゲーテと並ぶドイツ古典主義の代表者であるフリードリヒ・フォン・シラーの詩『歓喜に寄す』が用いられています。

ベートーべンは音楽史上極めて偉大な作曲家の一人とされ、その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆けとされています。ベートーベンは1770年12月17日ごろ父ヨハン、母マリア・マグダレーナの長男として生まれました。

ベートーベン家はオランダのフランドル地方の出身で、ドイツのボンに移り定住しました。ベートーべンの祖父はボンのケルン選帝侯宮廷の歌手であり、一家は祖父の支援により生計を立てていました。

ベートーヴェンの父も宮廷歌手でしたが、無類の酒好きであったため収入は少なく、祖父が亡くなると生活は困窮していき、ベートーベンは父からその才能を当てにされ、苛烈を極める音楽の教育を受けました。父はベートーベンをモーツァルトのような少年音楽家にして名声を得て、収入を得ようとベートーベンに熱心にレッスンしました。

1778年にケルンでの演奏会に7歳で出演し、16歳のときにウィーンに旅し、かねてから憧れを抱いていたモーツァルトに弟子入りを申し入れ、その才能を認められ弟子入りを許されますが、最愛の母マリアの病状悪化の報を受けボンに戻ることとなります。

母、マリアはまもなく死亡し、母の死後は、アルコール依存症となり失職した父に代わり仕事を掛け持ちして家計を支え、父や幼い兄弟たちの世話に追われる苦悩の日々を過ごしました。

ベートーベンはこの時代の音楽家には珍しく貴族などのパトロン(後援者)を持っていないことが知られています。父は、モーツァルトのように宮廷や貴族をパトロンにすれば一生安泰であると考えていたのですが、ベートーベンは頑なに貴族のパトロンを持つことも、宮廷音楽家になることもしませんでした。

これは父への反発だけでなく、貴族のパトロンを持つことが既に時代遅れになりつつあることを悟っていたからではないかと考えられます。現に、ベートーベンの師匠であったハイドンは、パトロン一家の代替わりで解雇され、年金生活を送ることになっていました。

この時代は自由業より宮仕えのほうが不安定だったらしく、それに、この時代は政情が不安定だったのでいつ引っくり返るかわからない貴族などを相手にするより、音楽や文化に目覚めていた民衆を相手にしたほうが確実だったと考えたようです。

1792年ベートーベン22歳の時に、ハイドンに才能を認められ弟子入り、11月、ウィーンに移住、まもなく父ヨハンを病気で失うことになり、弱冠22歳で弟二人を抱えて音楽の都ウィーンで新しい音楽家人生を歩み始めることになります。

ハイドンに師事してから、本格的な作曲技術を学ぶことになり、1794年、ベートーベンは処女作となる「ピアノ三重奏曲」を発表し少年演奏家を脱却し音楽家としての道を歩み始めました。

20歳代後半ごろより持病の難聴(原因については諸説あり)が徐々に悪化、1798年ベートーベンが28歳の時に自分の耳が聞こえづらくなってきていることに気がつきます。

現在、ベートーベンの難聴の原因は「耳小骨のリウマチ」とも言われる「耳硬化症」であったのではないか?とも言われています。中耳を囲む骨が骨化を始めアブミ骨の底が骨化して固着する病気で、両方の耳の進行性難聴と耳鳴りを訴えます。

難聴には伝音性難聴と感音性難聴の二種類があるのですが、耳硬化症が進行すると伝音性難聴から感音性難聴になると言う性質があり、「音が聞きとりにくい」が「音が聞こえない、音が出たのがわからない」になっていくのだそうです。

この症状は、音楽家にとっては致命的なダメージであったと言え、難聴を自覚してからのベートーベンの症状は日に日に進行し、30歳になることにはもうほとんど聞こえなくなっていたようです。耳硬化症の原因ははっきりとわかっていませんが、他に難聴になった理由には、いくつかの仮説が存在しています。

一つは、スパルタ教育の中で、耳を殴打されたのが原因となったと言う説。

第二の説に、15世紀ごろからヨーロッパで猛威を振るった病気で、ベートーベンは母子感染する先天性の梅毒だったのではないかという説。

第三の説が最も有望で、当時のヨーロッパは酢酸鉛(さくさんなまり)を甘味料として食品添加物に使っていたと言われており、難聴や神経系への影響があるだけでなくベートーベンが悩まされていた腹痛や下痢を伴うため鉛中毒は有力な説とされています。

ベートーベンと交流のあった指揮者が形見分けにもらった遺髪があり、巡り巡って1995年オークションにかけられ落札され、科学的な分析が行われました。

この分析の結果、ベートーベンは慢性的な鉛中毒であったことがわかりました。生前のベートーベンは腹痛と下痢に悩まされ、癇癪と同時に憂鬱を抱えていたことがわかっています。これらの症状と難聴は、鉛中毒の症状に符合するものと言われ、ベートーベンの生きていた時代は、砂糖は高級品であったため化学的に合成した甘味料で甘みをつけていました。

この甘味料に使われていたのが鉛で、葡萄の果汁を鉛製の鍋で煮ると甘みの強いシロップになるのですが、このシロップには葡萄果汁の成分と鉛の化合物である酢酸鉛が含まれていました。ベートーベンは、このシロップが使われている食品を好んで食べていたことがわかっており、必然的に慢性的な腹痛を抱え難聴に悩まされていたようです。

現代にもしベートベンがいたなら、検査して、耳硬化症だとしたら手術を行うと、手術の成功率は96~88%程度と高いそうなので、苦悩することもなく音楽家を続けていけただろうなぁ~と思います。

現代、耳の病気でよく聞くのは「突発性難聴」で全国受療者数は年間35,000人(人口100万人対で275.0人)となっています。突発性難聴も原因不明ですが、調べると難聴には、健康面で肝臓と腎臓に気をつけることが大切みたいです。

肝臓には体内の古くなったコレステロールや赤血球を分解し、胆汁を作り、その胆汁を十二指腸に流し、脂肪の吸収を助けたり、肝臓に蓄積された老廃物を体外へ排泄する働きを持っています。

食物から様々な栄養素を肝臓から吸収しようとする時、一緒に食品添加物やバイ菌などの有害物質が一緒に吸収されてしまいますが、その有害物質をしっかり分解し、体に悪影響を及ぼさないようにする為に無毒化してくれる働きを肝臓は持っています。
この機能が正常に働かないと、血管に老廃物が蓄積していき、負担になっていくらしいです。

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、とても我慢強く黙々と仕事をこなし、また再生能力も高く、タフな面も持ち合わせていますが、「肝に銘ず」「肝を冷やす」など、「肝」を使ったことわざや慣用句には心の動きや性格を表すものが多数あるように、昔から肝臓は精神や感情を司り、人間の度胸や根気・意志などに深く関わる臓器とされています。肝臓と関係の深い感情は「怒り」で、怒りによって肝臓がダメージを受けると、イライラしたり精神的に不安定になり、肝の持つ様々な動き(解毒・代謝)が阻害されて身体のあちこちに不調が出るといわれています。

そして腎臓の作用は、肝臓で作られた尿素を体外に排出することです。尿素や尿酸などの老廃物や有害物質、過剰の水分・電解質の排出や酸、アルカリを排出することで体内のpHの調節を行い、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整していて、血圧が高いとき、塩分と水分の排出量を増加させて血圧を下げます。血圧が低いときは、塩分と水分の排出量を減少させることで血圧を上げます。腎臓は血圧を維持するホルモンを分泌し、血圧が低いときに血圧を上げます。

また、血液(赤血球)は骨髄の中にある細胞が、腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン)の刺激を受けてつくられ、腎臓の働きが悪くなるとこのホルモンが出てこなくなってしまうため、血液が十分につくられず貧血になります。このため、腎臓は血液をつくる司令官とも言われています。

肝臓で解毒したものを腎臓で尿として排泄する。この関連した作業が体の中でスムーズに行われることが大事なようですが、突発性難聴などを起こされた方はストレスから、血液の循環が悪くて、体温が低くなりやすいようです。このためこの臓器と器官への負担があり、解毒作用が十分でなかったのかもしれません。

体温を下げる、冷えは体質的なものも原因の一つなのですが、ストレスの多い生活が冷えを感じやすくしているケースもあります。

ストレスが多い生活を送っていると、自律神経のバランスは崩れやすくなり、すると、外部の変化に対応する働きが鈍り、精神的ストレスだけでなく、寒さという環境的ストレスもそのまま受け止めてしまうといわれています。

また、ストレスは、体温の調節機能を司る自律神経(交感神経と副交感神経)の働きに影響を与えます。交感神経は日中の活発な動作の源になる神経です。交感神経は精神的に緊張した状態を高める働きもするので、ストレスにより交感神経が緊張し、血管が収縮して血流が悪くなり、交感感神経優位の状態になってしまい、低体温(36.0℃以下)になりやすくなってしまいます

副交感神経は交感神経と正反対の働きをし、体を休めるときに適した状態を作ります。副交感神経が働きやすいように、日頃から腹式呼吸を心がけ、しっかりと息を吐ききると副交感神経が優位になり、リラックスすることができるそうです。

また、偏食により肝臓にも影響を与えそうなので、甘味や辛味の強い極端なものや、ひとつの食品を拘って食べるというのも良くなさそうです。

そして、最近テレビでもやっていましたけど、歯の噛み合わせにより突発性難聴が改善し聴力が戻ることもあるそうです。原因不明といわれるめまいや、突発性難聴、頭痛や腰痛などの不定愁訴は、顎関節症を治療することで改善された例が多く、ストレスによって就寝時、歯を食いしばったり歯ぎしりをすることで、顎(あご)の関節の位置がずれ、顎関節症を引き起こすといわれています。

そのために顎の機能に合わせた調節が必要で、この咬合器を使って最適なマウスピースを作ることで、正常な噛み合わせに戻して行くといいらしいですが、やっぱりストレスが鍵なような気がします。

このお話はつづきます。

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